シンガポールに来て4か月が過ぎようとしていた頃、車を運転中に交通事故に遭ってしまいました。
といっても、私の立場は巻き込まれ事故の被害者側で、被害も物損のみだったので、深刻な状況には至りませんでしたが、多少なりとも、シンガポールで車を運転される方の参考になればと思います。
事故の状況
まずは事故の状況を説明します。
私の車が信号で停車しかけているところに、バイクが私の車の横を後ろから運転席付近にかけて接触していき、転倒しました。
全く視界に入っていなかったので、初めは何が起きたのか全く分からず、いきなりガラガラと音がして私の車の横でバイクが倒れている状況でした。
幸いバイクのドライバーにも怪我はない様子でしたし、ほとんど停車しかけていた自分の運転のせいとは思えないので、勝手にぶつかってきて面倒なことしないでよと思いながらも、人間の記憶は曖昧なもので、あれもしかして何か私が変な運転したせいかなと不安にもなっていました。
しかし、この不安は車から降りてみて状況がつかめると解消しました。
後ろに前バンパーが凹んだ車が停車していたからです。どうやらそのバイクは、後ろの車に追突され、その衝撃で前に押し出され、私の車の横に接触してきたようでした。
当日の事故対応
1次事故を起こした車と追突されたバイクの運転手が話している間に、私はリース会社に連絡を取ることにしました。
元々何かあった時は、リース会社に連絡するよう聞いていましたが、いざとなると具体的にどこに連絡していいか分かりません。
車に緊急時連絡先の記載されたステッカーが貼ってあり、そこに電話して指示を仰ぎました。
簡単に事故の状況を話し、その対応方法を伺いました。
その内容は、
- 相手方のIDカードの写真を撮る
- 連絡先を把握する
- 事故の状況を撮影する
- 警察でポリスレポートを記載してもらう
日本だと運転中の事故はまず警察に連絡するのが通常ですが、シンガポールでは怪我人がいない場合は、警察には連絡しないことが多いようです。
車とバイクのドライバーの話しが終わり、今度は私も話に加わることになりました。
車のドライバーは、保険を使いたくないらしく、損害は全て負担するとして示談で解決したい様子。
バイクのドライバーは既に現金を受け取って示談を済ませているようでした。
外傷がなくても、後々後遺症が出きたらどうするの?と思いながら、バイクのドライバーとも連絡先を確認。その後バイクのドライバーはさっさと帰ってしまいました。
私の車両はリースのため、私自身で示談に応じるわけにはいかず、リース会社の方に電話を代わってもらい、車のドライバーが、全ての損害について負担するということを確認しました。
示談ということで、ポリスレポートは不要になりましたが、IDカード撮影、連絡先把握、事故の状況撮影を済ませせ、解散となりました。
日本の感覚だと、警察を呼ばずに解散することに不安を感じますが、シンガポールは国土が狭いので逃走が難しく、最悪でもIDカードで身元さえ確認しておけば追跡できるのでいいようです。
時間も夜だったので、当日できることはここまででした。
事故翌日
翌日、リース会社の修理工場に車両を持ち込み、請求する修理代の見積もりや、事故の状況や相手方の連絡先の確認をしました。
素人の私の見た目には、すごく大きな凹みなかったので、そんなに請求額は高くないだろうと考えていましたが、修理代を見積もってもらうと、バイクが車の横を通過しながらつけた傷が広範囲に及んでいたため、請求額は意外と高額になりました。
ここから先の、相手方との連絡調整や請求などは全てリース会社の方が進めて下さいました。
最後に
今回のケースは、私自身被害者側で人的被害はなったのでこの程度の対応ですみましたが、加害者になった場合や、人身事故の場合は、さらに大変になるでしょう。
交通事故は突然起こります。私のようにいざというときに焦らなくていいように、事故前にこうしておいた方がよかったなと思うことを記載したいと思います。
- 事故対応を予め見ておく
- リース会社の電話番号を予め把握しておく
- 可能であれば、後方にもドライブレコーダーを設置
日本に比べ、シンガポールの運転は車間距離も狭く、荒く、せっかちな人が多い印象ですので、運転にはくれぐれも気をつけて下さい。